講演録「創業に対する心構えと成功のポイント」第二部
経済と心
いずれにしても商売というのは大変なことでありまして、この中の顔ぶれを「商人として生きていける顔かなー」と思い、ちょっと心配になってきます。(笑)
計算と心の問題、この2つは相反するものなのです。これをかかえて企業をやっていくわけです。だから計算高い人は、心を鍛える。心の問題に強い人は、お金儲けの部分を鍛える。自分自身を知ることが大切です。
私の場合は、もって生まれた商人で、人を見たら、この人は50万円とか100万円とか思ってしまうのです。小さい時から頭の中に数字が出てきました。人に対していやらしい頭を持っていました。それを40歳過ぎに気がついて、俺はこんな嫌な性格なのかと思いました。それで数字に対するというか、経済に対する行為は100点と自負していたので、「心の0」を上げようと思い心の勉強をしました。言ってみれば、心の修業です。
今、会社の雰囲気がよくなって来ました。お金儲けばかり考えていると社員が疲れます。何れにしても、自分を経済か心の問題のどちらかで鍛えるのです。



