講演録「創業に対する心構えと成功のポイント」第二部
陽気に生きる
心の持ち方は明るく、楽しく、陽気が大切です。暗い人は成功しません。絶対に成功しません。暗い人はどのくらい迷惑かというと、私の会社へ暗い人が来るだけで、会社が暗くなります。あれはよくない。だから、心の持ち方は、明るく、楽しく、陽気にすることです。暗く生きる人は、陰気です。
陽気で明るくやっている仕事は、8時間勤務も4時間に感じる。暗い気持ちでやっていたら8時間勤務が16時間になる。明るく楽しくやっていると、他社からみえた人が、「明るく楽しそうなあの若い社員、あれをうちの会社に欲しいな、うちの婿さんにしよう、お嫁さんにしよう」ということが起こってくるのです。暗い社員には何も起こらないのです。明るく楽しくやっていると、その人の魂は光ってきます。その魂を磨く作業が喜んで働くということです。暗い気持ちで行なえばこの魂に、錆(さび)がついてきます。
明るい社員の周りには人がいっぱい集まってきます。暗い社員には、誰も寄ってきません。
「陽気の人は大きな人生」、「陰気の人は小さな人生」です。人間社会には、中傷があり、攻められます。その時に、大きい人生の人は、周りの人が石垣や堀になったりして、防波堤になってくれます。「あの人はそんな人じゃない、とっても良い人ですよ」と。小さな人生の暗い人は直撃です。だから明るく生きましょう。[いい人生か、いい生活か]
これから生きていくのに、いい人生が欲しいのか、いい生活が欲しいのか。いい生活とは、外車に乗って、ブランドの物を着けて歩く。これは自分だけが楽しむ生活です。いい人生とは、周りの人を喜ばせて生きる生き方です。もっと分かりやすく言うと、ケーキを家で分けます。一番大きいのは、「これは俺のものだ」といって、60歳の人が大きいのを取るようでは、60歳でも子どもです。ところが10歳の子どもでも、「大きいのは弟でいいよ」とか、「お父さん、お母さんにあげる」と言ったら、もう立派な大人なんです。
自我の強い人は、周りにあまり良い影響を与えない。自分のことより人を喜ばせていく生き方がよいのです。



