講演録「創業に対する心構えと成功のポイント」第二部
社員を喜ばせる
経営の極意は何かというと、社員を喜ばせる。これにつきます。将来必ず思い出してください。社員を喜ばせる。喜ばせたらその社員が、この社長から受けた感動を持ってお客様に対応する。だから、社員を徹底的に喜ばせることを心掛ければ、その社員が、お客様を喜ばせる。これが極意です。私は長い間やってきました。お陰で社員がいい顔をしてます。
当社の勤務時間は8時から17時まで。私が、掃除をして7時30分頃に社員が出てくる前には綺麗になって終わっています。もし、私が社員に8時までに来て掃除をやれといったら、社員は掃除をします。でも、掃除のための社長の命令を聞いたから8時からの仕事は軽く流すという意識になる。今、大変な掃除ブームで、何処の会社でもやられていますが、ほとんどが無理にやらせている。やらせる掃除に光はありません。
「掃除の広さと人物の大きさは比例する」という言葉があります。例えば、自分の家の前の道路だけ掃除している人、これは普通の人。他人の家の前まで掃除する人、これは人物の大きい人です。自分の家の前だけの人と、遠くまで掃く人との人物の大きさは、違うと言っているのです。そういう言葉を知ってから、私は道路を掃除するとき遠くまで掃除をしています。時々、散歩をしているおじいちゃんに、「タニサケさんの人はすごいね、毎日掃除しとる」と褒めてもらえます。褒めてもらえた、この日だけはずうっと遠くまで掃きます。(笑)
これがポイントです。褒めるということは、その人にエネルギーを与えるということです。喜ばせるとか、褒めることはそのようになるのです。



