講演録「創業に対する心構えと成功のポイント」第二部
本
あまり本は読まない方がよい。「行なって余りあらば以って文を学ぶ」(論語)で学問が人生の第一義ではない。
私の場合は若い時、本は読まなかったのですが、40歳過ぎてから読むようになりました。それまでに情報が何も入ってなかったので、吸い取り紙が水を吸うかのようによく分かりました。頭に何も入ってなかったから入ったのです。入っていると邪魔するのです。入ってない方がよいですね。
どんな本を読むかというと、良い人に会って、「どの本が良いですか」と聞いてからでないと難しいです。今、たくさん情報がありますから。
私の場合、中村天風著の『成功への実現』という本を9800円で買って、読んだときに大変な感動をしました。あれは、40歳を過ぎて読んだからよかった、あの本を若い頃に読んでも体験がないから分からない。童門冬二著の「小説、上杉鷹山」「近江商人魂(蒲生氏郷と西野仁右衛門)」が私の経営の基本にもなっています。特に「近江商人魂」を読んで、商人というのは卑(いや)しいものではない、仏の心を売るものだと感じたのであります。皆さん、あまり難しい本を読まないようにと、思います。



